あなたが望むのならば
犬のように従順に
紐に縄に鎖に
縛られてあげましょう

あるいは子猫のように
愛苦しくあなたを
指で足で唇で
喜ばせてあげましょう

どちらが先に溺れただとか
そんなことどうでもいいの

いろは匂えど　ちりぬるを
わが世誰ぞ常ならん
知りたいの　もっともっと深くまで

雲井の奥山　今日越えて
浅き夢見じよいもせず
染まりましょう　あなたの
いろはにほへど　ちりぬるを

例えば椿のように
冬に酒と言うなら
雪に霜に体を
晒して生きましょう

あるいは気高い薔薇の
散り際が見たいなら
首に髪に香りを
纏わせて生きましょう

骨の隅まで染まってもまだ
それだけじゃ物足りないの

いろは匂えど　ちりぬるを
わが世誰ぞ常ならん
知りたいの　もっともっと深くまで

雲井の奥山　今日越えて
浅き夢見じよいもせず
変わりましょう　あなたのために
ああ

いろは匂えど　ちりぬるを
わが世誰ぞ常ならん
知りたいの　もっともっと深くまで

雲井の奥山　今日越えて
浅き夢見じよいもせず
堕ちりましょう　あなたと
いろはにほへど　どこまでも