蝉しぐれが僕の心に冷たく響く
太陽を濡らして
ねえずっと今が茜色で染まり続ければ
夕も幸せだろう

夏が意地を張るほど汗ばんで行く
この手じゃ君を繋ぎ止めておけない
ああ夜には消えてしまうの
恋によく似た
朝顔の散る頃に

胸の奥が痛い痛いよ
こんなにも距離を感じているの
ねえ愛はいでそれはどようなみのように
僕の声を揺らしてた

海を抱く夏鳥が再び南へ
飛び去るのを見てることしかできない
ああ季節は移りゆくもの

夏が終わる前に綺麗な空へと
暮れた悲しみを投げ捨ててしまおう
ああ夜には深い涼風が
涙をくれた
朝顔の散る頃に