いつもとちがう髪の匂い
踊らされてしまうくやしいな
ゆるんでしまう口元
マフラーにそっと沈めた

いつから私こんな風に
がまん強くなれていたんだろう
子供の頃から泣き虫だって
馬鹿にされたのに

内緒にしていてね（いてね
なんて残酷な言葉
叫び声霞んでく
ありふれてるはずの未来には遠くてえ

誰に聞かずともわかる
あいつの元には届きやしない
どこに辿り着けばいい
わからなくてただすり寄って

毎日の不安をかき消すほど
胸を焦がす憧れなど消えない
変わりたい

何でもすぐにあとまわしに
してしまうような私だから
わずかなつながりだけでもずっと
守りたかった

内緒にしていたら（いたら
あってもないようなものだね
忘れてしまえるほど
ちっぽけな思い出はないよ わかってる

夜が明ける頃にまた
真面目な姿だけ見につけて
だってそれしかなかったの
初めてのことに戸惑ってる
退屈な時間をかき消すほど
胸を締めるあいつなんてもうもう

こんなもの知りたくなかった
あの時ああすればよかった
こんなにもろいものだけど
自分を高慢したかった

悪いことをしてるようで
自分が情けなかった
だけどすべて初めてで
まだ信じていたかった

誰に聞かずともわかる
あいつは幸せをくれやしない

それでもあいつがくれたもの
何もなかったわけじゃないから
毎日の不安をかき消すほど
ずるい嘘がうれしくて消えない
変わりたい