見慣れた街を背に
時間と共に離れる
本当は怖かった
あの日と別れそうで
あなたは大きな声で
がんばれと言葉で押す
その声は震えていて
泣いてるとすぐにわかった
僕の影を通り抜けた風を探し

涙溢れるから
背中で歩き出して
小さく手を
振っていた
子供に戻れるなら
この気持ち投げたい

ひとつ前は平気だった
今の針に刺されて痛む

写宗に映る景色は
それまでと違う顔でいる
僕の目にはその全てが
愛しくて遠く見える
少しずつ僕の街は故郷になる
僕の影を通り抜けた風が新しい

痛みが溢れ出して
滲み出す波れた音
身体中が剥がれてく
いつかは消えてるだろ
うでも話したくない

別れの最後の日に
父さんは「またな」と言った
そう言えばありがとうって
伝えるの忘れていた

また涙溢れ出して
抑えたはずの声が
思い出側を見てる
大人の嘘かりても
答えは変わらない

誰もが人を背に
歩き出す暖かい影
あなたでも手探った日々
そこに立って手を繋げた