光が揺らぐ君の目には いまにも消え入りそうな
心臓を巡った炎の暮れない陽の在り処
水底に咲いている骸の形をしている不安がいて
うごけなくなってしまう頃にいつかの未来も途絶えていたんだ
白以外ない辺り一面の夢みたいな珊瑚の破片をあつめて
散文詩につないで 一人の物語を紡いで
心を巣くう君の暗闇が晴れたらあの丘へでかけよう
見返りなんていらないよ
「少しだけど、光を二人で分けあおう」
他人より何かが足りなくて信じてしまいそうになる
気づけない僕は裏切られたはずの言葉でも
沈んでも木々のいない街に溶けきれない 朝がまだこない
理解して理解しあうことも同調もなにもしたくもないんだ
なんともないのに頬を伝うこの跡の理由がわからないの
救われなくても生きていたいよ それでも世界を美しくおもうから
夜を縫いつづけている正しさが縛られる弔いの記憶に
時計の針のとどかない遠くへ向かってしまえば「幸せ」になるの?
過ぎ去りし日の四季のかなしみが微笑みのむしろに根ざしても
忘れていくよ きっと
フェルトのつたえる想いも 祈りも この言葉も