うつむくはなのようしだいにいろなくしゆく
だれにもしられないむすうにひろがるよぞらを
どこかでだれかがいうのきこえるはずさえなく
あかりをともしたへやにうつるげんそうが
かげりなくてらしたそらからこぼれおちた
はなびらひらひらまえば
かがやいたかけらはたださみしくほほえみ
ながれてゆくひとひら
きえゆくあわのようしだいにあとのこしゆく
おもいやきおくさえかたちをかえむすらせんを
いくえにかさなることがひあいをえがいたいと
つむいでおりあげかざりみてたれきしさえ
なきごえがきこえてゆびからこぼれおちた
はなびらひらひらまえば
かがやいたかけらはただやさしくほほえみ
ながれてゆくひとひら
かぎりなくひろがるそら
だれもしらないそら
ねがいさえわすれたそら
ちぎれまうかけたそら
かげりなくてらしたそらからこぼれおちた
はなびらひらひらまえば
かがやいたかけらはたださみしくほほえみ
ながれてゆくひとひら