きみがねがってるよりも、きみはもうぼくのぜんぶで
どうぞ、おのぞみとあらば、おすきにきりきざんでよ
いまならば、ながれるちもぜんぶ

そのめからこぼれるなみだは、おちるにはもったいないから
いみがなくならないように、そのコップにためといてよ
それをぜんぶ、のみほして、みたいよ

とじこめた、そのなみだには、ひとをひとたらしめる、すべてがつまっていて

ふれたら、こわれてしまいそうで
ふれなきゃ、くずれてしまいそうな
きみをここで、ただみまもるよ
いだいなれきしのいちぶをのこすように、ぼくはうたう

そのくちからおちることばは、どこまでもまんなかをめざして
ふかくつきささらぬように、みをよじってかわすひびです

このぜつぼうも、きぼうもいふも、へいおんも、きびも、かいらくも
てっぺんもならくも、きょうらんも、すべてはきみのしきしだいで

きょうもそのてのひらで、すきにおどろうとおもうよ
どうせならば、とびきりのすういんぐを

とばされて、おりたったくに、いまならかふそくなく、あいをとけるでしょう

ふれたら、こわれてしまいそうで
ふれなきゃ、くずれてしまいそうな
きみをここで、ただみまもるよ
ばんぶつにわたるていりをのこすように、ぼくはうたう

おさがりのきすでも、つかいふるしのあいしてるも
だいじにするよとわらったかおのほうに
はしったふたつのせんがぼくをよんでるきがして
ふれてしまったんだ
こわれてしまわぬように
ずっとぎゅっとだきしめた

ふれたら、こわれてしまいそうで
ふれなきゃ、くずれてしまいそうなだけど
それでも、ぼくはてをのばすよ
こわれてもひろいあつめるよ、いいだろう

ふれなきゃ、いますぐこのてで
ふれなきゃ、くずれてしまうまえに
きみのまるごとぜんぶに、ぼくはふれたいよ
こわさぬように、くずれぬように、そだつように、はじまるように
ぼくはうたう