背徳きりさき
ひとりをのせたれっしゃはしる
夕暮れオレンジとける空にすいこまれた
街ゆく恋人たち手をつなぎゆれるえがお
ほこらしく祝福にいだかれ
天使の羽ひとつうばいとられて
飛べないわたしはおちていく
神の涙みわくあまい果実に
ゆるされないままくちづけした
十字架背負った
悲しい神話の中のひとつ
心はせつなに焼きつけられてしまっても
いだかれればしあわせとじぶんにといかけてみる
ちがうほしいのはふたりの未来
天使の羽なんてうばいとってと
血をはいそらにさけびつづけ
神のゆるしなんてこうことはない
ふたりはおそれずくちづけた
天使の羽いまはまぼろしときえ
はかないいのちのひととなる
なんど罪をかさねせめられて
この愛をまもりたい
あなたがおったきずもこどくなかこも
あたためる羽はないけど
神のちからさだめどんなものにも
まけないよ…そっとくちづけした