行こう せーので飛び越えよう
約束なんて忘れてしまったよ
今日が昨日に変わるたびに ぼくら新しくなれるから
利き足が宙に浮いたら またゼロになる
明けない夜はないというけど
明けてほしくない夜を知らないの?
時間が決して止まらないなら
ぼくから迎えにゆくとしよう
欲しがるきみに記憶をあげるよ
首を振るなら未来でもいいよ
小指は離そう 左にいるよ
怖いなら朝まで話をしよう
こんな夜の向こうに見えるものは
必ずしも望んだものじゃないけど
どんな夜もぼくらを離せないから
せーのでさあ飛び越えよう
始まれば終わることばかり
それなら始まりを繰り返そう
何万回と越えた夜は
つまりはそういうことでしょう?
軸足はぼくに預けて
右 左 未来 過去 今
よそ見ならしたいだけしてよ
ぐるっと巡り巡ってゼロだ
夜が世界を分かつのなら
境目はたしかに見えるはずさ
そんなことに意味などないというなら
試してみようか さあ
今日が昨日に変わるときに
繋ぐのは指ではないと知れば
どんな夜もぼくらを離せないから
見えない線をイメージして
せーので今飛び越えよう
昨日と今日のそのあいだで
足が竦んだり震えたりするなら
今日と明日のそのあいだで立ち尽くすなら
ぼくをそばに置いて