そのいすにいつからすわっていたんだろう
くばられるさだめをのみくだしていた
にびいろにきらめくぎしんにといかける
ぼくはだれだっけな
きおくがかさむほどにけがれたくつ
めをさますーどにおちるすなどけい
てにいれたすうだけうしなうというきまりきっていたこと
とてもみとめられないだろう
きづけばもどれないひびははじまって
えらべなかったいすがいばしょになっていた
おわりかたはどうだうなづけるだろうか
こたえのないといをくりかえしつづける
ぼくがぼくじゃないだれかをいきるけんりも
おわりをふりはらうしかくもなかった
いきがつづくまはじゆうでいさせて
ゆるぎないこころがとらえたひびのうえから
あるくきょりにひれいしてとうざかるぼうとう
だれかのおもわくどうりにさだめのうえ
にじいろにきらめくいしおおいかける
きまりきっていたってさえらぶしかなかっただろう
どれだけのものをかかえこんでいたって
はてにたどりつくころにとりあげられる
なにのためのじんせいいみなどないにしても
なげだすにもちょっとこしがひけるよ
なにをえらんでもはじかれるひびのさきで
このめにうつっているいろはどうだった
うたがいようもないほどあたまではわかっている
たえまないさだめのなかからとらえたいろ
おわりのつぎになにもないなら
もどらないひびはどこへかえるのだろう
いずれおとずれるおわりはただなにものかぬ
このひびがさだめからはなされることはない
それでもこのいしはきえたりしない
さいはてまでずっとみゃくをうちつづける
こたえのないひびがただしくあるために
ぼくがここでいきるいみいしこたえみらい
こきゅうをつないでいくぼくだけにあった
だれにきこえなくともかかげてしめすさ
ゆるぎないこころがむかえるあしたのうえから