ゆきずりのおんなは
かわいたがーぜのにおいがした
おいたちばなしぼつり
はなすことはつじつまあわずで
まなざしのゆくえが
のむほどにんぼんやりさだまらなく
したたかにみえ
ときおりおさないめつきをする
さみしいかぜのおとからだをふきぬけていく
たびだつあしたには
どれだけこだわりのこるだろうか
せめてからりとはれてくれ
よきにさよならいうために
せめてからりとはれてくれ
ちょっとかるいメモリー
いきずりのおんなは
ろじょうでひるをかかげていた
ぶれいきふめばすぐに
きやすくくるまにひらりととびのった
わけありのけはいに
いっさいふれずにせけんばなし
なまえもきかず
ひとばんせなかでねいきをきく
なぜだかいとしげな
きぶんがすりぬけたのは
さみしいほほのかげ
つかれたねがおにかすめたからさ
せめてからりとはれてくれ
よきにさよならいうために
せめてからりとはれてくれ
ちょっとかるいメモリー
せめてからりとはれてくれ
よきにさよならいうために
せめてからりとはれてくれ
ちょっとかるいメモリー
さんきゅうメモリー
ちょっとあまいよるに