はるのよぞらにかすむつき
ぼんやりひかるおぼろづき
りょくなくそこにいるだけ
きえそなわたしのよ
しずかなへやをみわたせば
どうしよもなくこいしくて
よびかければきこえたこえ
いまはもきこえない
ないてないてわすれられたら
ずっとずっとらくになるのに
あいたいあいたいこんなよるには
あらわれてよここに
さくらもやがてはなちらし
きづけばすぐにつゆがくる
きせつはかわっていくのに
すすめないわたしだけ
わらいあったあのごろのよに
たのしかったあのひのよに
そばでそばでわらいかけてよ
ひとりにしないでよ
ないてないてわすれられたら
ずっとずっとらくになるのに
あいたいあいたいかなうのならば
ひとめだけでいい
ないてないてつよくなるから
ずっとずっとわすれないから
なまえをよぶそのこえさえも
おもいだせなくなっても
わすれないでいて