にじむそらおちるすなつぶ
ひらひらひら
ひろげてさめたゆびに
とおくなるだれもえがいた
ゆらゆらゆら
こぼれてきえるかたち
とどかぬだなのうえだれかがおいてきた
いつかのへやのなかだれかがおいてきた
はるかにとおのくゆめ
このてでひろいあげたように
かぜにまうそれがとおくて
ふりかえるといつかみていたように
ときをこえたとえくちしても
まだみぬゆめくずれたはこにねむる
かがみにうつるひとはかなんくのびるかげ
さえぎるしずくのおとながれるむかしきいたことば
たかくまえそのみきえても
かなたのこえひびいたことにないて
くろくぬうならくのあなへ
このみをのせひまつのなかへきえる
ゆえかわすこと
ゆらぐおのれをいたむもの
かぜにまうそれがとおくて
ふりかえるといつかみていたように
ときをこえたとえくちしても
まだみぬゆめくずれたはこにねむる