もういきることさえゆるされずあきらめかけていた ふとうめいなあめにうたれながらぼくはひとりそらをみあげている たいようまでぼくをみすてたの?かなしみにそまるしろいへやのなかで あたたかなひざしにはじめて[し]をいしきした あかくそまりゆくひだりてをにくむかなしみ うすべにのはながまうこのよるに であいはやさしいかぜがふくうつくしいじゅうがあふれるまち ふたりごぜんこもれびにぬれもうもくなこいがまくをあけた やさしさのなかではじめてやすらぎにふれた いきていくつよさとよろこびをおしえてくれたね しろいへやでふたりだきあったぬくもりにぼくはすこしふるえていたよ はじめてみせたなみだにきみはやさしさとあいでつつみこんでくれたね [いかないであとすこしだけせめてこのよるがあけるまで ぬれるくちびるにからめてしたでなぞるよわさがただせつなくて] [りべつ]のよかんをつめたいげんじつとざんこくな けつまつをいつもつれてくるけど しろいへやにふりかえればきみが なみだめでぼくにわらいかけるけれど いまのぼくはもうきみのすがたをみるどに ただいたいたしくてひとみをふせてしまう もうすこしぼくにやさしさがあればきみはこんなにも にがしまわずにいきていけたのにね ぼくにであわなければしあわせなかていのままでいられたのに なぜきみのやさしさをぼくは[うらぎり]つづけたのだろう あんなにもいとしいあえたひびははかなくて きみのたさしさにきみのむくもりのふれたいよ もしもきみがぼくをゆるしてくれるのならこのいのちさえおしくない [さよなら]とつげるきみのほそいゆびさきが ぼくをくるわせるながしなみだがいたすぎて ひとはなぜしにゆくすがたにしんじつのあいをしるのだろう きみはもうにどとひとみをさますことも