たとえばあなたのうでのなかで いつまでもねむっていたころをおもう なぜ、あなたはうらぎったのだろう いつまでもこころのなかにきざまれたおもいが あいしていたおもいは今はかわりはてたすがたにかわる くさりはてたわたしのすべてわかりあえたあの日のよるにいまも たとえばおわったよるなのに なぜかずっとひきとめることばをさがす きせつがわたしをかえるだろう どこにもいけなくなるほどにいまも そのできごとがいつかかわると思っていた、なのにいまも いつかきっとかなしくなくなると なみだかれつくすほどにあなたをあした さいあいのひとはいまこのよにはいなくて まるでガラスばりのこころをこわすように せめていまは、そのつめたいうででわたしをだいて こんなゆめはもうにどとなくて これいじょうのかなしみのよるはこない もういちどせめてだきしめてほしい ひそかなあいをもとめつづけた かなしいよるがあけることはない きずつきさまよったゆめをみていた