時の砂場でやっと聞こえた
やわらかな鼓動の音 触れることさえできない
愛のかげろう 裸足で駆けてゆく
あなたとは反対側を追いかけた春の日

風の中を砂が待った もしこの世が瓶の底なら
逆さにして何度でも あなたと明日を描くのに

愛し掛けた月 最後にください
本の一秒を 本の一秒を
剥がれ落ちた星 頬を伝い
暁を照らした

春の定めはいつもいびつで
失いたくないものほど
うまく抱きしめられない
空に残ったあなたの息は

悲しみを何度だって
ごまかししてしまうの

いつの間にか年を取って
いつかきっと愛に行くから

変わることを恐れずにその日を
待っていてほしい

愛した分だけ最後に続けて
本の一行を 本の一行を
音のない言葉繰り返し
あなたを確かめた

愛し果てた月 最後に笑った
本の一秒を 本の一秒を
届かない星はいつの日も
暁を照らした
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